にのドラマ!

二宮和也が、TBS系のスペシャルドラマ「DOOR TO DOOR」(今春放送)に主演。
・二宮は、2006年3月放送の「少しは、恩返しができたかな」で難病と闘いながらも大学受験に挑む青年を熱演(第15回橋田賞を受賞)。07年9月放送の「マラソン」自閉症に負けずフルマラソンに挑戦した青年を熱演(文化庁芸術祭賞テレビ部門「放送個人賞」を受賞)。今回が、感動ドラマ3部作の最終章。
・シリーズ最終章となる「DOOR TO DOOR」は、アメリカでの実話を基にしたベストセラー「Ten Things I Learned from Bill Porter」(邦題・きっと「イエス」と言ってもらえる)が原作。脳性まひのため、手足が不自由で、言葉もうまく話せなかったが、決してあきらめずに米・北西部でトップセールスマンとなったビル・ポーターさんの実話に基づくストーリー。1997年に米ABCテレビのドキュメントで初めてビルさんの存在が紹介され、大反響を呼ぶと、本もベストセラーに。さらにテレビ映画はエミー賞作品賞も獲得した。
・ドラマは、舞台を日本に移し、脳性まひの障害を持つセールスマン・倉沢英雄が、持ち前の熱意と人柄で、次第に人々の信頼を勝ち得ていく姿を描いている。
・母親(倉沢美津江)役を樋口可南子、同僚(野崎さおり)役を加藤ローサ。他の出演者は渡辺いっけい金田明夫浅野和之野村昭子
・以下はコメントです。

二宮和也
 このスタッフの方々と作るドラマは3作品目なのですが、ライフワークみたいになってますね。本当に唯一っていうくらい監督にも何も言われないですし、共演者にも恵まれてやってこられたのは幸せなことだと思います。
 「脳性まひの役って難しくないですか?」って言われますけど、そんなことはまったくなくて、脳性まひはひとつの“個性”として捉えています。もちろん苦労されている部分もあると思いますが、それでずっと生きている男の子の役なので。世間はそれをハンデと思うかもしれないけど、自分ではハンデと思わず演じようと思っています。
 ただあまり美化しすぎるのはよくないなって思っているので、脳性まひがどういうものなのかを知ってもらうと同時に、その“個性”をどうやっていかしていけるのか、この作品を通じて学んでいきたいなと思っています。

樋口可南子
 撮影に入る前に実際に障害を持った息子さんとそのお母様に会わせていただいたのですが、お母様のその明るさと強さ、そして息子さんのチャーミングな笑顔に胸うたれました。
 今回のドラマの中の親子も障害を乗り越えていくとても強い絆の親子。本読みから役になりきっていた二宮君とこの素敵な親子を作っていくのがとても楽しみです。

山崎恆成プロデューサー
 二宮和也君主演の感動ドラマ三部作の最終章です。
 第一作の「少しは恩返しができたかな」ではユーイング肉腫という難病と闘いながらお母さんと二人三脚で東大受験をがんばった青年、第二作の「マラソン」では親離れして自分の意思でフルマラソンに挑戦した自閉症の青年、そして、今回第三作では、親から独立して経済的にも自立をする脳性まひの青年を演じてもらいます。二宮君が演じる青年の役は毎回成長し、演じる難易度もあがっています。前二作の演技ではさまざまの賞を受賞するなど各方面から絶賛されました。今回もまたさらなる素晴らしい演技を見せてくれるに違いありません。
 このシリーズはお母さんと息子のドラマでもあり、毎回違ったお母さん役の女優さんと二宮君とが共演します。第一作は大竹しのぶさん、第二作は田中美佐子さん、そして今回は樋口可南子さんです。樋口さんは、最近では大河ドラマ篤姫のお母さん役が印象ぶかく、二宮君との共演も初めてで、どういう母親像をお作りになるか、とても楽しみです。
 また、今回は初めて同じ職場で働く同年代の女性が登場します。加藤ローサさんです。主人公の生き方に啓発され、仕事で彼を支援する、よきパートナー役です。二宮君とどう芝居を作っていくか、これも楽しみです。感動ドラマ三部作はいずれも実話をもとにしたドラマです。今回はアメリカで脳性まひという障害を持ちながら訪問販売でトップセールスマンになったビル・ポーターさんという方の話です。今から10年ほど前にアメリカのABCテレビの20/20という人気番組で紹介されると番組史上最大の反響がおこり、本も出版され、それがNew York Timesのベストセラーになり、テレビ映画も作られ、作品賞をはじめたくさんのエミー賞をとりました。
 ビルさんが仕事を始められた頃はみんなに偏見の目で見られ、誰も買おうとしなかったけれど、毎日地道に一軒一軒文字通りDOOR TO DOORで歩いて商品(日用の雑貨)を丁寧に誠意をもって説明する姿は少しずつ理解され、販売員たちが誰も行かない地区で最初の年に最高の売り上げを記録しました。
日本でテレビドラマ化するにあたって、ビルさんに二度ほどお会いしましたが、とても前向きで明るい方でした。長年ビルさんから品物を買っているお客さんの話も聞きました。もし、同情で買うのなら、一度しか買わない、長年たくさんの人がビルさんから買っているのは、ビルさんの人柄に打たれ、ビルさんを信頼し、ビルさんの扱う商品も信頼しているからなのだ、と。
ビルさんから日本の視聴者の方々にメッセージをいただきました。「みなさん、自分が何ができないかを考えるのではなく、自分が何ができるかを考えましょう。」とおっしゃっていました。そんなビルさんを日本に置きかえて、二宮君がどういう人間像を作ってくれるか、乞うご期待です。


やったー!ニノちゃんが髪を短くしたから」もしかしてお仕事!?」ってワクワクしてました。楽しみだなぁ。
今日、2月1日から撮影スタートだそうです。倉沢英雄さん、22歳の役だそうです。「マラソン」しかり、期待しているその遥か上を行く出来になるのがわかっていますが、やっぱりドキドキしながら待ってますね。撮影、頑張ってください。